印象的な夢を見て、どういう意味なのか知りたくなってAIに分析してもらったという人の話を聞いた。その分析内容はそれなりになるほどと思えるもので、場合にもよるだろうが、AIも悪くはないと思った。
AIに仕事を奪われるのではないかという不安を持つ人も多いと聞く。カウンセラーもそうなるだろうか。実際、AIにいろいろ相談している人もいるようだ。しかし私自身は今のところ、自分のやっていることがAIに取って代わられるような不安は感じない。おそらくそれは、この相談室で行っているカウンセリングは相談に来られる方の話を聞いて共感すればいいというものでもなく、単に夢や箱庭を解釈すればいいというものでもない、と考えているからだろう。更に言えば、問題を解決すればいいというものでもない、誤解を恐れずに言えば、解決よりもその人の生きる方向性、納得できる・満足できる生き方を見出すことを重視している。
カウンセリングの方向性は相談に来る人それぞれに異なる。どこでどのカウンセラーに会うかによっても大きく変わる。同じ人に出会ったとしても、出会うタイミングが異なればそこで産み出されるものも変わってくる。だからこそ今ここで出会って話をすることの意味を考える。そういうカウンセリングをこの相談室では目指している。
AIの夢の分析も悪くない。しかし、今ここで夢について話を聞き、相談に来た人と私と一緒に考え話し合う、そしてそこで出てきたものこそが今大事なものだと考えている。
