檀渓心理相談室にあるいろんなもの


 檀渓心理相談室にはいろんなものがあります。なかにはちょっと変わったもの、めずらしいもの、おもしろいものもあります。

 どれもみな私たちスタッフのお気に入りです。ここではそんないろんなものを紹介します。




プラレール

檀渓には沢山のプラレール玩具があります。写真はその一部です。精神科医のN先生から頂いたものもあります。プレイセラピーや箱庭制作で使われることが多いですが、中には20年以上前のものあり、今ではあまりみかけないものもあるらしく、来室されたプラレール好きな方が喜ばれたこともありました。どれも、長い間大切に使われているものです。

 

通勤、通学、旅行等の移動手段として利用される電車ですが、セラピーでは、電車の使い方もレールの使い方も、それぞれの個性があって、移動手段としてだけでなく様々な意味が込められ、表現されるように思います。

Gerow Reeceさんの書

 Gerow Reeceさんの書です。

 Gerow さんはアメリカ在住、前室長の西村洲衛男先生のご友人です。 

 檀渓心理相談室には西村先生がGerowさんから贈られた書や絵がたくさんあります。

 玄関に飾ってある「真実不虚」の額(ホームページのトップ「檀渓心理相談室でできること」で掲載しています)も、Gerowさんが書かれたものです。

 玄関正面にある「Chaos(混沌)」というタイトルの付けられたGerowさんの作品です。

 縦幅1m近くある大きな作品です。

 

 

 面接室に飾ってあるGerowさんの書です。

 「REALITY WITH NO ILLUSION」

 面接室にふさわしい言葉かもしれません。

玄関の下駄箱

 室長の知人のAさんに作ってもらった下駄箱です。

 Aさんは、古い家屋を買い取り、それを自分で改築して住んでいます。家具や棚なども自分で作っています。

 相談室の玄関に収まるちょうどよいサイズの、使い勝手の良いデザインの下駄箱ががなく、Aさんに作ってもらいました。

ルーム3の棚

これもAさんに作ってもらった引き出しです。

 Aさんは人から頼まれて家具などを製作することもあり、普段から木材を集めているそうです。この引き出しにはAさんがストックしている木材の中から、桜の木が使われています。

 寸法だけを伝え、細かいデザインはAさんにお任せして作ってもらったものです。

 

 

 

 引き出し上部にはギリシャ文字のΨ(プシ、プサイ)をモチーフにしたデザインが付けられています。この引き出しを作成してくれたAさん考案のデザインです。

 

 Aさんによれば、フランスでは心理士・カウンセラーのことを、もともとのフランス語psychologue(プシコローグ)を略してpsy(プシ)と言うことが多く、そこからギリシャ文字のΨが心理士・カウンセラーのシンボルとして使われるようになっているとのことです。

 

玄関マット

 玄関マットです。 

 オールド絨毯と呼ばれるジャンルのもので、ずいぶん昔に作られています。

  202211月に新調しました。

 相談室の近くにあるペルシャ絨毯の店で購入しましたが、素敵なものが多くて選ぶのに悩みました。

 購入後にお店の方からお手紙を頂いて、絨毯の説明がありましたので、その一部をご紹介します。

 

 

 

この度お選び頂きましたのは、東イラン、パルチスターン地方に暮らすバルーチ族により織られたオールド絨毯でございます。バルチスターン地方は、東イラン、アフガニスタン、パキスタンに跨るエリアです。この地域一帯の手織りや物は幾何学紋様で構成されたデザインと赤黒い色目が特徴的です。

 今回お選び頂きましたものはバルーチ族のものとしては珍しく、明るい色目で、描かれている動物の躍動感と自然の流れを感じるデザインとなっております。

 

 

 

 

       何となく、「箱庭」っぽくありませんか?

 

 

レインスティック

 レインスティックという楽器です。

 乾燥したサボテンの内部にサボテンのとげ・針などを差し込み、そこから小さな小石や豆・種などを入れて作られた楽器です。傾けると雨の音がすることから

レインスティックという名前がつけられています。もともとは雨乞いの儀式に使われていたようです。

 

 このレインスティックはKさんという方から贈られたものです。Kさんは前室長西村洲衛男先生の歳が離れたご友人で、大江健三郎を研究テーマとされていた方です。

 Kさんからはこのレインスティックのプレゼントの経緯について、以下のようなお話をうかがいました。

 大江健三郎の小説の中でも「雨の木を聴く女たち」が好きだったこともあって、「雨の木(レインツリー)」自体にも興味を持ち続けていました。お世話になった西村先生に何か贈り物をと思っていたところ、たまたまよく通っていた楽器店の民族楽器のコーナーで「雨の音を聴く」楽器、「レインスティック」に出会い、「これだ」と思って先生へのプレゼントに選んだのが経緯です。

 そういえば当時、ユングがらみの先生のお話で先生から「レインメーカー」のことを聞いていたこともあり、「雨」というのが自分にとって何か意味合いをもつキーワードとしてずっと頭の中にあったのかもしれません。

 なのでレインスティックは、「楽器」というよりは、その音に耳をかたむける「雨の木」の意味を帯びた象徴になっています。

 後に檀渓心理相談室にお邪魔した際、先生が「子供たちがおもしろがってこれをおもちゃにして遊ぶんだよ、だからもう砂がこぼれてきてしまっていてね」と話されたのを覚えています。

 

 

 レインスティックをおもしろがるのは子供だけではありません。大人もまた、この楽器の音を楽しんでいます。

大きなまつぼっくり

大きな松ぼっくりです。高さは20センチ以上、横幅は15センチ近くあるものです。

 横に置いてあるのは名刺サイズのカードです。

 この松ぼっくりは前室長の西村洲衛男先生がアメリカで手に入れられたものと聞いていますが、詳しいことは分かりません。

 非常に硬いもので、日本でよく目にする松ぼっくりとは全く異なります。

 箱庭の近くに置いてありますが、これを箱庭に使うのはなかなか勇気がいるように思います。