長谷川泰子
「箱庭を体験する会」を檀渓心理相談室で開催します。
前室長の西村洲衞男先生がしばしば「箱庭を作る会」を開催されていました。それを引き継ぐものをとずっと考えていて、今回のような会を行うことにしました。
「作る会」としなかったのはいくつか理由があります。
「作る会」は西村先生の他にも講師で来られていた方がおり、檀渓心理相談室で行うのであっても勝手にその名前を使うわけにはいかないと思いました。
あとは作るだけでなく、箱庭を見て感想や意見も言ってもらう、そこも体験してもらおうと思ったからというのもあります。
箱庭の作品を見ると、あれこれ分析したり解釈したりするのではなく「味わう」ことが大事だという話はよく聞きます。確かに箱庭作品のシリーズを見ると、あれこれ言わなくても感じ取れる何かがあります。ただ知識を振り回すだけの細かい分析や解釈などを言うぐらいなら、黙っていたほうがよっぽといいということもあるでしょう。しかしやはり、せっかく作ってもらった箱庭をより深く味わうためには対話も必要だと感じています。
これまでスタッフの間で定期的に箱庭の会を行ってきました。それぞれが箱庭を作り、皆でコメントを出し合います。そこで話をすることで、更なる気づきが出てくることがあります。私自身、作ったものを見てもらい意見をもらうことで新たな発見が得られたり、考えが深まったりしたりしました。また、「箱庭の会」でも書きましたが、人の箱庭を見ることでも新たな気づきが得られます。
こういったこともあり、作るだけでなく見ることも体験できる会をということで「箱庭を体験する会」という名前でやってみようと思いました。詳細はセミナーのご案内に掲載の「箱庭を体験する会の案内」をご覧ください。不定期にはなりますが長く続けていく会にしたいと思っています。興味をお持ちの方はぜひご参加ください。