続・強いお母さん

 今朝、エッセイを一つ書いた。テーマは「強い仕切り屋の女性」であった。

その後、朝寝をしたら夢を見た。明らかに今朝書いたエッセイについての警告夢であると思ったので、それについて書き出したら、何故かわからないが、以下のような文章を書いてしまった。エッセイの補足でもあり、夢を考えるためのものでもあるので、「続」として出すことにした。

 

 最近、自分の思い通りにならないと気が済まない強い女性に何人か会った。子どもを思い通りに育てようとして、その結果、子どもは萎縮し、不登校になっていた。

 以前、ユング心理学がはやり始めたころグレートマザーという言葉が出てきた。そのころから、飲み込む母親という言葉もはやった。グレートマザーも渦のイメージで現れることがあるので、飲み込むというイメージで同じように使われていた。

 飲み込むとは、子どもを自分の心の中に入れ温かく包み込んで、懐から出さず、いつまでも子どものままにしておくことである。気持ちの上では包み込んでいるが、子どもに直接かかわる感じではなかった。飲み込む母親の方は愛情あふれる人であるが、どこか自分で直接子どもにかかわらないような感じがあることがあった。先生何とかしてくださいと言ったり、ご近所の人が見かねて世話をしたりという事例があった。

 最近の強い仕切り屋の母親は、子どもをきびしくしつけ、勉強させ、塾にも行かせ、教育の機会をいっぱい与えて、これを利用して立派な自分になりなさいという構えである。積極性のない飲み込む母親とはややニュアンスが異なる。

 不登校の母親の新しいタイプは積極性がある。お母さんは、子どもが何と言おうと、何とか言い聞かせて相談室に連れてくる。そして効果がないとカウンセラーに直接文句を言い、見立てが違うと、途端にカウンセラーは切り捨てられてしまう。子どもはお母さんの仕切りに振り回され、子どもとの治療的な関係もずたずたに切り裂かれてしまう感じである。

 学校では先生の指導の仕方が悪いと文句をつけてくる親が増えてきたと聞く。ついに心の相談室にもそのような母親が現れたのである。