猫のシンクロニシティ

 今年9月の終わり頃一番年上のメス猫の姿が見えなくなりました。いつまでも帰って来ないのできっとどこかに身を寄せて静かに眠ってあの世へ旅立ったと観念しました。

そこでいつも世話になっている獣医さんのところへ行き猫を貰うつもりで、候補の猫の家の電話番号を調べてきました。

 家に帰って相談すると、今は忙しく世話ができないのでダメと反対され、そのままになってしまいました。

 ところが最近冬休みも近くなり本格的な寒さがやってきて、ある人から家に餌を貰いにくる野良猫がいるので貰ってくれないかという話が舞い込んできました。野良ですが餌を貰いに来て一応なれているということなので貰うことにしました。野良を餌つけしている方はこの寒空の下猫が寒さに震えている姿が想像されご心配になったと思います。

 この冬休みに一週間私たちと共に暮らしている間に猫が家に居ついてくれないかと期待して頑張ってみることにしました。

 今日その猫が来ました。猫は二匹です。一匹居なくなって二匹来るので六匹になりにぎやかになるのはうれしいことです。一匹は春に生まれたオス、もう一匹はこの秋に生まれたメス。二匹とも白がベースで黒と茶色のキジの模様です。同じ母親から生まれた子どもたちのようだということです。もしかすると父親も同じかもしれません。

この子たちを連れて帰ると、なんと九月末に出て行って姿を見せなかった白いメス猫が居間にいるではありませんか。びっくりしました。よく今までよそでお世話になっていて、急に我が家に帰る気になったのだろうかと不思議な気持ちです。それもよその猫を貰ってきたその夕方なのです。これが猫のシンクロニシティです。

 

 お姉さん猫が久しぶりに帰還し、新しい猫たちの来訪です。この年の瀬は猫騒動で暮れそうです。みなさんもお元気で。

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