西村臨床心理学 自分の意識と身体

 「西村臨床心理学 1-4 自分の意識と身体」と題された文章です。前のものと同様、本文には7/1の日付がありますが、最終更新日は2019年7月6日となっています。

 

 

 

2019/07/01

西村臨床心理学 第1章の4 

自分の意識と身体

 

 自分、つまり私は自分の身体という座標軸の上に住んでいる。その身体も知能や性格と共に先天的に与えられたものである。私はその身体から離れるわけにはいかない。生きていくためには体調管理が大切で栄養をバランスよく取り適度な運動も心掛けなければならない。いつも自分と身体はくっついているもので、身体は自分のものと意識している。そう感じるのが普通である。

 自分と身体は一体化しているけれども、自分の体は自分の思うように動くとは限らない。走るのがうまい人、ボールをけるのがうまい人、お相撲がうまい人さまざまである。私は小学校高学年になっても自分の体をうまく動かせなくて逆上がりやっと力ずくでやった覚えがある。体を伸ばし反動をつけて鉄棒の上に出る蹴上がりも苦労した覚えがある。球技も下手であった。意志と体がうまく連動しないのである。これがスムーズにできる人がる。水泳も顔を水に浸けうまく息継ぎをしながらおよげるひとがある。うらやましい。

 これを出して話すことも体の機能を使っている。活舌がうまく回らないという悩みを持っている人も少なくないかもしれない。

 自分の身体と心、意志が必ずしも直結していることはないと考えておこう。

 

 

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