西村臨床心理学 意識について

 「西村臨床心理学 1-2 意識について」というタイトルで保存されていた文章です。最終更新日は2019年7月6日ですが、文章冒頭には7月1日の日付が記されていました。文章の内容から、どこか旅先で書かれたもののようです。

 

 

 

2019/7/1

西村臨床心理学 第1章の2 意識について

 

 意識とは、例えば、今私は川のそばの宿に居て川の激しい流れの音を聞いている。私と水の流れる音との関係ができる。アンリ・エイは意識とは主体と客体との関係ができることだと言った。意識とは私が音を聞いている、何かを見ている、頭に思い浮かぶことを考えていることである。見た聞いた考えたなどを言う。意識したことがはっきり記憶に残ることを期待する。そして、経験したことをはっきり言葉にできることが大切だと考えている。言葉にできると記憶しやすい。忘れないように言葉にして記憶する。

 体操の選手だって自分の体の動きを思い描いて頭の中で練習する。野球の選手だってボールをしっかり見てバットを振る練習をする。ボールの縫い目まで見えるようになると良く打てるとある選手は言っていた。自分と対象のつながり、意識の働きがしっかりしているほど物事が良くできる。私という主体が関係している対象としっかりしたつながり、集中していないといけない。集中していないと関係も薄らぼんやりして忘れやすい。

 意識の対象となるものは自分の周りのもの、そして心のうちに浮かび上がってくる思い出やイメージ、あるいは身体の感覚など沢山ある。自分以外のすべてが対象になる。

 一方、意識の主体である自分とは何か、それは次に述べることに述べることにする。

 

 

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