般若心経による箱庭療法

 パワーポイントで残されていた文章です。最終更新日は2013年6月です。内容から見ると完成原稿ではないように思われます。最後の「矛盾」の文字は赤色で強調されていました。

 般若心経は西村先生にとって非常に大事なものだったようで、「般若心経 金岡秀友 (講談社学術文庫)」をいつもカバンに入れて持ち歩いていらっしゃいました。写真の本は檀渓心理相談室の西村先生の面接室の本棚に残っていた本です。付箋があちこちにつけられたまま残っています。

 

 

 

般若心経による箱庭療法

 

檀渓心理相談室

西村洲衞男

 

 

般若心経の考え方

•観自在菩薩は、自由自在にすべてを見ることができる。心は大円鏡の如く、すべてを見ることができるー大円鏡智

•観自在菩薩が般若波羅蜜多を徹底し、浄らかな心に到達し、大円鏡智に至ったとき、五蘊ー感覚、感情、想念、意志行動、意識はすべて空であると見た。(阿頼耶識も残らない)

•(鳩摩羅什・玄奘)一切の苦厄を救う

 

阿頼耶識とは

•(金岡秀友)生死にかかわりなく存在する根源的な意識、潜在的に覆蔵されている意識(蔵識)で、記憶を伴わない、したがって個人的でない意識、意識と言うよりは理性、理法とでも言うべきである

何が救いとなるのか

•真実不虚ー真実にして虚しからず。つまり、般若心経は偉大なる呪であり、真実にして虚しからずと見る

•色即是空、空即是色ー全てが空なら何が真実なのか、呪が真実なのか?

•経験したこと、経験していることは真実ではないか-これも五蘊のうち、空である

•矛盾

 

 

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