昨年を振り返って

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いします

元旦、目覚めて最初に思ったのは昨年を振り返ってみることだった。

昨年は、結婚ゴールインのクライアントはなかったが、ゴール間近になったケースは二つあった。もう一人の方はゴールインしたいのだけれど決心がつかなかった。男性は二人で住む家まで用意したのに迎えに来ないのである。なぜだろうか?

現代は、結婚が難しい時代であるとつくづく思う。毎日会いたいほどなのに結婚を切り出さない、あるいは迎えに行かない男性の心理は理解できない。現代に生きるカウンセラーとしてこの点は考えをめぐらさねばならない。

自分でも一番の成果は、夫婦関係や周囲との人間関係に悩まされていた人の不安がかなり軽減して、私も安心できるくらいになったことである。精神科医は妄想的確信というかも知れないが、私から見ると、人間関係の空想の発展したものだから何も異常とは思わないので話を聴き続けることができて不安軽減に至ったのだろうと思う。この問題については次のエッセイで改めて考えて見ることにする。

昨年の春、サンフランシスコ山中の禅寺で2週間過ごし、夢を沢山見て、自分の内面に関わったことが良かったのではないか。その後上海で企業を起こし活躍している女の人に会ったことも刺激になった。

その後なぜか面接数は月毎に増加し12月は最高になった。これは禅寺で自分に向き合ったことに拠るのではないかと思い、今年も出かけることにした。

9月に愛知学院大学で開かれた心理臨床学会では箱庭療法に関する自主シンポジウムと事例発表を行った。これも自分に自信をつけることになった。その後気分が躁状態か、妄想的確信くらいになって自分でもおかしいのではないかというほどになった。ついに仕事のやり過ぎという警告の身体症状が出て、自分を反省することになった。それがこの元旦の振り返りにつながっている。

面接数が最高になったと言っても頑張っている人の半分くらいでたいしたことはないが、自分の時間が無くなり、ノートを書く時間が無くなって自分が空しくなっているのは残念である。お金より心の自分でありたい。

今年はどんな年になるか自分でもわからない。何をしたら良いのか?

とりあえずは、元旦に早く目覚め、この振り返りを書くことになったので、書くことが良いのかもしれない。

今年もお付き合いください。よろしくお願いします。

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