摂食障害とリストカットの背景

 摂食障害やリストカットの背景には母と娘の関係の問題があるように思われます。

摂食障害やリストカットは対人恐怖やパニック障害のような悩みと違って目に見える問題です。やせている人は明らかにやせているとわかるし、リストカットした人は見てくれといわんばかりに包帯をしていたり、見せてというと袖まくりして見せてくれます。元々見てほしいのだと思います。

 ところが、摂食障害は時とすると学校の先生や学校の事務の人が気づいて何とかしなければと心配して親に連絡することがあります。大学の事務へ顔を出した学生を見て、あまりにやせて、ふらふらするような様子を心配して親に電話したといいます。体育の授業で先生が気づいて親に連絡した事例もあります。

 親の方はうすうす気づいているのだと思いますが、親とこの会話があまり出来ていないので、親が娘の問題に気づこうとしないのではないでしょうか。本当は娘は摂食障害やリストカットの問題をこれ見よがしに出して、私の方へ目を向けてくださいといっているのではないでしょうか。

 当相談室では、摂食障害やリストカットの問題を母娘の問題、あるいは家族全体の問題として考え根本的なところから考えてより良くしていくよう努力します。

 

お母さんやお父さんは私のことには目を向けてくれないとあきらめている人も来てくだ さい。悩み解決のお手伝いをします。