受容から対話へ 待つから探すへ

 最近私の心理面接の姿勢は変わったと思う。以前は話を聞いて待つ姿勢があった。受動的だった。聞くのは変わらないが、話を聞いて私が感じたことを率直に述べるようになった。ウンと心に溜め込むことが無いから楽である。“あなたは思っていることが言葉になりませんね”“何を言っていいかもわかりませんね、心の中がぼんやりしている、自分の思っていることがいざしゃべろうとすると出てこない、ここが問題なのですね、わかるまで何か努力しましょう”と言ってあげると楽になる。

 このような原稿を書くときでも、初め何を書くかまったく思いつかないことがある。また、書き出しても次が出てこないことがある。

 はっきりしているときと、はっきりしないときがある。はっきりしない、わからないとき私たちは投げ出してしまいがちである。わからないことに立ち向かうのは何にもないところに向かうことである。無から何かを引き出すことができるか。その引き出す努力が原稿を書くことであり、何を考えていいかわからないクライエントに向き合うことになる。

 現代日本はみんなほどほどに満足して、ほどほどに安定している。これから自分が働いて得るもの、努力して得られるものもある程度予測がつく。それで本当に幸せなのか。そこで本当の幸せは考えたときわからなくなる。

 

 本当に何をどう考えたらよいのですかというこの問いに私たちカウンセラーは答えねばならない。それは無意識のコンプレックスからやってきますと答える自信はない。そこも考えながら、私は意識の光でいろいろなところを探求することをして見なければならないのではないか。今の世の中のあり様を見ること気づくことが大切だと思う。